【ダイエット・ペップトーク】 第3話: 米ひと粒の“うまみ”、ありがたい!
第1部 メソッド編 第1章 食事: 食に対する感謝
第3話: 米ひと粒の“うまみ”、ありがたい!
【妻と一緒に、食事は楽しく】
今回のダイエットのポイントのひとつは、やはり妻の全面的な協力でしょう。管理栄養士からの指導の場面でも、最初の2回は同席してくれて、毎食の献立をどのようにするか、専門家から細かく情報を得てくれました。
これで毎回の食事がカロリー面で安心でき、また内容も「カロリーを守りながらも、味は良く、見た目もできる限り鮮やかに」と工夫してくれるおかげで、ダイエットにありがちな“悲壮感”は、あまり感じずに済みました。
やはり、食事は人間が生きていく上での基本ですから、ここに必要以上の“無理”や“我慢”があると、体重はうまく減らせたとしても、精神面で不都合な状況が生じないとも限りません。
なお、家庭での食事が美味しく、かつカロリー面でもダイエットに有効となると、出張先で外食をするときにも意識が変わります。
せっかくの妻の気遣いを、また自分の努力を、出先のちょっとした誘惑で台無しにしたくはありません。少しずつではありましたが、食べる量もカロリーも次第に減っていきました。
【箸を置いて、もぐもぐ】
ダイエット開始前までは好き放題に飲み食いしていた人間が、食べる量を減らす訳ですから、まったく何もマイナス面を感じない訳がありません。そこで登場するのが「満腹中枢を刺激する作戦」です。
よく言われることですが、噛む回数を増やすと満腹中枢が刺激され、わずかな量の食事でも満足感を得ることができるのです。
食べ物をひと口、口に入れたら40回以上は噛む必要があります。最初は面倒くさいかも知れませんが、慣れてくると良いことがたくさん発生します。
①食事中の会話:
それまでは、営業畑出身の私は食べるスピードが早く、夕食も15分程度でバグバグバグッと食べていました。
しかし、たくさん噛んで食べることを意識し始めると、妻との食事中の会話を楽しむようになり、時間も40分以上かけて、じっくりと味わうようになりました。
②味わい:
口に入れたご飯を、全部噛み砕くまでもぐもぐしていると、「あー、米ってこんなにも味わい深いんだなぁ」ということに気づかされます。
今まで感じなかった米に対する価値観が深まり、食事そのものに対する感謝の気持ちも深まっていきました。
③体の調子:
食べ物の入れ方が良いと、自ずと出方も良くなります。見るからに体調が良くなったことを表すようなモノが出てきます。
このように、様々なメリットがある“よく噛んで食べる”という行為ですが、成功のポイントは「箸をいったん置いて、もぐもぐする」ということです。
食べ物を口に入れて、箸を持っているから全てを噛み砕く前に次の食べ物をまた口に入れてしまうのです。
意識的に「箸を置く」、これを実行するだけで噛む回数が増え、満腹中枢が刺激され、少しの量でも満腹になり、一回の食事でのカロリーが減り、面白いほどにダイエット成功に向けてまっすぐに進んでいくのです。
表紙:ダイエット・ペップトーク 表紙
目次:ダイエット・ペップトーク 目次
ご参考:ホームページ 雑記帳のバックナンバー