鮮明なビジョンを意識しながら、目標に向かって一直線
※動画を併せてご覧ください。 ダイエットと企業経営の共通点(後編)
ダイエットと企業経営の共通点(中編)
ダイエットと企業経営の共通点(前編)
ダイエットと企業経営の共通点について解説するシリーズも今回が3回目で、いよいよ最終回となりました。
【ダイエットの成功ポイント】
①ブレのない基本方針
②ポジティブな進捗管理
③鮮明なビジョン
この3点は、成功している企業の経営スタイル、経営のポイントと重なっており、今回は「③鮮明なビジョン」について解説します。
【目標の落とし穴】
目標に向かって突き進む、これは何かを成し遂げようとしたときに大切なことです。この目標は漠然としたものよりは、数値化できるものは数値化し、数値化が難しいものはできる限り具体的なものの方が分かりやすいでしょう。
私の場合は “65kg切り” を目標として掲げ、目標と現状を比較しながらダイエットに励み、成功を収めることができました。
しかし、長い道程の中で、時として「あれっ、目標の数値の根拠って何だったっけ?」「何に向かって努力しているんだっけ?」と、迷ってしまうことはよくあります。
そのままでは、せっかく目標が明確になっていても、モチベーションの向上や維持には結び付きません。
【鮮明なビジョン】
そこで必要となってくるのが「鮮明なビジョン」です。ビジョンとは “Vision” と表記され、“ビジュアル” という言葉もあるように「目で見えるもの」「可視化されたもの(見える化されたもの)」という意味です。
すなわち、理念や目的を目で見て分かるようにしたのが「ビジョン」であり、目標と合わせて意識しながら物事に取り組むことで、良い結果を導きやすくなります。
私の場合、ビジョンとは下掲写真(または動画)で着ている「ジャケット」です。このジャケットは、成人式のお祝いに母が買ってくれたもので、実家の洋服ダンスの中で30年以上眠っていたものです。
実は、65kgという目標数値は、私が大学生の頃の体重なのです。ただ、「65kgを目指そう!」と頭の中で唱えても具体的なイメージは湧きにくいものです。
しかし、「このジャケットを着ることのできる体重に戻ろう!」と唱えると、楽しかった “黄金の80年代” の様子も同時にイメージとして湧き上がり、「何としてでも、もう一度このジャケットを着るんだ!」というモチベーションにつながります。
【マネジメントにも当てはまる考え方】
「鮮明なビジョン」を描くという考え方は、マネジメントにも当てはまります。例えば、お客様を増やしたいという場合、「3年後に会員を1万人に増やそう」という考え方は具体的で良いでしょう。
お客様が会員として増えれば、スケールメリットが出て、さらに良いサービスや商品を提供でき、お客様も喜んでくださるでしょう。
しかし、長い年月の中で、時として「1万人という数値目標」だけが優先され、お客様へのサービスが忘れ去られるという事態が、世の中では度々発生しています。
このような際に、鮮明なビジョン、すなわち「我が社は何のために、何を目指して頑張っているのか」を、見える形にして社員の皆さんに示し、お客様にもアピールすることが有効になってきます。
ただ、社長室や会議室に掲げてあるような「顧客志向」「社会的責任」など額縁で飾られた習字の文字も良いのですが、やはり最近は “ビジュアル化” の時代ですので、
・お客様に丁寧に接している社員の姿
・良いサービス受けて喜んでいらっしゃるお客様の笑顔
こういったものを写真や動画に収めて見せるといった工夫も必要になってきます。
【鮮明なビジョンで、プラスの結果を】
個人的なダイエットの話でも、企業経営といった大勢を対象とするものでも、鮮明なビジョンを描くことで、長い道程において目的や目標を見失わず、良い結果を導き出すためのモチベーションの維持につながります。
また、「鮮明なビジョン」を描くことは、このシリーズの第1回で解説した「ブレのない基本方針」を本当にブレさせないことにつながり、また第2回で解説した「ポジティブな進捗管理」をより確実に行う効果があります。
ぜひ、いま取り組んでいることに関して、目標を達成した際に実現する良い状態を見える形で描き、それを意識しながら成功を勝ち取ってください。
左:大学生の占部 右:現在の占部 あれっ、体重・体型は同じなのに、なんだか違って見えるのは気のせいでしょうか・・・?
ご参考: ホームページ 雑記帳のバックナンバー