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2016年7月11日 (月)

【マネジメント】 講師は、『技術』を根付かせよ!

今秋開講するプロ講師養成講座「雙志館」のブログを転載します。私がどのような志で講師の仕事に取り組み、経験をしてきたかを書いております。


●「雙志館」での記事 ⇒ 講師注目!「講師の仕事とは、『技術』を根付かせること」

発展途上国へのあるべき支援について考える場合、もちろん資金援助も一時的には必要ですが、それ以上に、その国に『技術』を根付かせて、独り立ちして政治・経済活動を推進できるように導くことが大切であるといわれます。

企業研修の講師についても、同じことが考えられます。研修の場を盛り上げて、一見、満足度の高そうな研修を実施することが使命や目的ではありません。
受講生が企業に戻って、実際に現場で身に付けた『技術』を発現し、お客様や企業にとってプラスになる成果が出ることが大切なのです。

【ソフト面の 『技術』 の時代】

『技術』といえば、家電製品や自動車などの製造物に関する設計技術や製造技術が頭に浮かぶ人が多いでしょう。こうした“ハード面の技術”は、日本経済の根幹を担う重要なものです。

しかし、マネジメントの観点からすると、“ハード面の技術” を運用する “ソフト面の技術” も同様に重要であり、これからの日本は後者のレベルアップを図り、技術を伝承していくことにより、世界の中で重要なポジションを確保していくことになるでしょう。

(1)思考技術
発想の仕方や、思考の展開の仕方そのものが技術なのです。経営戦略を的確に発想し具現化する技術、論理的思考で問題解決(原因分析・解決策案出)に取り組む技術が当てはまります。

(2)表現技術
分かりやすく説得力をもって話す技術、読みやすく理解しやすい文章を書く技術など、自分や自社の意見・方針・状況などを的確に伝達する技術が当てはまります。

(3)体現技術
自然に好ましいマナーで立居振舞いができる技術、緊急の場面で適切な行動ができる技術など、より良いサービスや組織運営に資する技術が当てはまります。

【技術を “体得” させる覚悟】

企業研修講師は、思考・表現・体現技術を受講生に “習得” させるだけでは失格です。“修得” させ、さらに “体得” させて成果に結びつけさせることが使命であると覚悟してください。

研修のテーマによっては、多少のエンターテイメント性や感動の演出があっても構いませんが、それを講師としてのウリにはしないでいただきたいのです。
必要以上の喜怒哀楽は、冷静な思考を鈍らせ、“習得” した段階で満足させてしまう傾向があることに留意してください。

“修得” させ、“体得” に向かわせるには、厳しさや徹底した指導が必要です。最近の感性に訴えて盛り上げるセミナーに慣れた受講生からは、アンケートでマイナス評価を喰らうかもしれません。

それでも構いません。冒頭の事例のように、『技術』を教え込まれる発展途上国の人達も、最初は「なんで、こんな苦労を・・・」と不満に思うらしいのですが、結果として数年後には国が潤い、彼らも笑顔に変わるのです。

企業研修も同じことです。目先の盛り上がりや評価に惑わされてはなりません。『技術』 を “体得” してもらうことで、受講生にとっても企業にとっても必ずプラスの状況が生まれます。
講師は、それを念頭に置き、「何のために研修をするのか。どのように進めるのがベストか。」を、腹をくくって考えながら取り組んでください。

「雙志館」の講師は、自分が取り組む内容が『技術』であること、それを根付かせ伝承していくことが使命であることをぜひ自覚していただきたいのです。そして、『技術』を突き動かしていく原動力となる『志』を高く保持していくための鍛錬を繰り返してください。

※雙志館のブログ ⇒ 講師道錬成道場 『雙志館』

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ご参考:ホームページ  雑記帳のバックナンバー

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