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2016年6月 6日 (月)

【リストラ・ペップトーク】 第7話: 「主役は誰か」を考える

第1部 未来への架橋編  第2章 Give give give & Big take

第7話: 「主役は誰か」を考える

1)心頭滅却して打ち込む

2008年7月、前月に前職を謀略により解任され地獄に突き落とされたものの、過去に一緒に仕事をした中小企業診断士の先生のおかげで、研修講師としての第1号の仕事をいただくことができました。

テーマはロジカル・コミュニケーション研修、すなわち「相手が理解しやすいよう、分かりやすく情報整理して、筋道立てて伝える」ためのスキルを高める研修です。
受講生はある上場企業の若手50名、久々の講師業務としてはハードな設定ですが、ここは必ず成功して、先生のお顔を立てるとともに、私としても次の仕事につなげなければなりません。

【万全の準備と臨機応変な対応】

成功するために、もっとはっきり言えば、研修終了後の受講生に記入していただくアンケートの結果を良くするために、万全の準備を行いました。
具体的には、受講生が前にいることを想定して、何度も何度も “シャドー講義” をするのです。想定される質問にも、あたかも受講生に話すのと同じように丁寧に答えていくのです。

実際に二日間の研修が始まると、受講生の理解度を見ながら、難しい部分はプログラムを若干変えてでも懇切丁寧に説明していきました。
全員が演習(スピーチ実習)で合格ラインに達するよう、テキストには書いていないプラスαの情報も教えていきました。

【常に全力投球】

講師の中には「8割教えればいいんです。10割教えたら次の仕事が無くなっちゃうでしょ。」という人もいます。
私は断固反対です。このように「手を抜くことを正当化する」ような講師は、現実問題として次の仕事が入ってきません。

世の中は凄い勢いで変化してます。今日10割教えても、来週には9割に目減りして、新たに1割教えるべきことが発生するのです。講師は、常に10割を全力で教え続けなければならないのです。

2)客観的に俯瞰してみる

私の熱意が通じたのか、アンケート結果も良好で、その後は仕事も継続的に入ってくるようになりました。
しかし、ある日前述の中小企業診断士の先生に呼ばれ、意外なことを告げられたのです。「占部さん、よくやっていただいてるんだけどね・・・昔のような、圧倒的なスゴサを感じないんだよね。本格的に業務拡大するなら、改善してもらわないと・・・」

「えっ、さんざんベストを尽くしてきて・・・アンケート結果も良くて・・・まだ足りない?どういうことだろう?」
正直なところ納得のいかない私は「何が足りませんか?」とストレートに聞きました。

【熱心な活動の盲点】

すると先生は一言、「遊び心」と告げたのです。「あっ!」・・・私は全てを悟りました。昔と今の自分の違い・・・一生懸命に熱意をもって10割を教え続ける、このスタンスは同じなのですが、決定的な違いが・・・

主役は「受講生」

この意識が、今の私には足りなかったのです。
もちろん、受講生全員が合格ラインに達するようにプログラムを変えてまでも、目一杯の工夫を加えて取り組んだのですが・・・言われてみれば、それは明日からのメシを食うために必死になっている講師の都合であり、それは受講生や研修担当者に無意識のうちに伝わっていたのでしょう。

そこで、昔の講義風景と今の講義風景を、高い位置から俯瞰してみました。昔の私は、受講生と一緒に研修を楽しんでいました。まだ社会の本当の荒波に揉まれたこともなく、能天気に楽しめた部分はあるかも知れませんが、それは周囲の講師陣からは “スゴサ” と目に映ったようです。

対して、今の私は必死に教えているだけで、たとえ演習の成果が高レベルであっても、アンケート結果が良好であっても、長い目で見ると「そこそこやってくれる講師だね」の評価しか得られず、プロの講師としていかなる時も仕事が入り続けるレベルになれるかどうかは分かりません。

【スタンスの見直し】

翌日から、私の講義スタイルは変わりました。と言うよりも昔に戻りました。お硬いテーマであるほど、講義は笑顔で、そして事例も若手にはAKB48を使った例を、幹部には石原裕次郎を使った例を示すなど、楽しく分かりやすく、いつの間にか講義内容が頭に入っていくよう工夫しました。

講師が一生懸命にやるために研修があるのではない、主役である受講生に楽しんでいただき、納得していただき、さらに「今日の講義を明日から実践しよう」と成果を意識していただくことが私の使命なのです・・・この思いが、その後もずっと続いていきました。

Hamanako1


表紙:リストラ・ペップトーク 表紙

目次:リストラ・ペップトーク 目次



ご参考:ホームページ  雑記帳のバックナンバー

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