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2015年6月24日 (水)

【マネジメント】 心に響く「発想変換」と「言葉がけ」とは

相手の心に響く言葉には「段階」がある!

ペップトークの基本的な考え方のひとつに「ネガティブな状況を、ポジティブに発想変換して捉える」というものがあります。

マネジメントで言えば、「ヒト・モノ・カネ」が足りないというネガティブな状況も、
 ・一人一人の活躍の場面が多い
 ・設備を使わなくても出来る方法を考えればよい
 ・スポンサーを探す機会だ(提携の輪が広がる)
このように考えることで、ポジティブな発想は広がり、組織の発展が望めます。

これまでに成功している企業なり個人は、必ずと言ってよいほど、このような発想変換をしながら活躍しています。

【心に響く・響かないの境界線】

先日、Facebookに「ホテルの朝食に出たクロワッサンが・・・固い」という不満を書いたところ、早速いろいろな書き込みをいただきました。

それはきっと、フランスパンだったんですよ!

そういう時は、ミルクに浸して食べたらいいんですよ。

日頃、美味しいクロワッサンが買えるお店に感謝しましょうね!

皆さんが私の立場だったとしたら、どの言葉が心に響きますか? 私は・・・せっかくコメントを書き込んでいただきながら申し訳ないのですが・・・①②については、何も感じませんでした。
結論を申し上げるなら、③を読んだときに、日頃の有り難い状況をあらためて思い出しながら、けっこう感動してしまいました。すなわち、心に響いたのです。

【①“状況”の変換には無理が生じがち】

①の「それはフランスパンだったんだ」と言われても、納得できる人は少ないでしょう。なぜなら・・・事実、フランスパンではないからです。

昔からよく「心頭滅却すれば火もまた涼し」などと言われますが、よほど滝にでも打たれて厳しい修行をした人でもない限り、発想変換で状況そのものを変えて思い込むのは至難の業です。

よくダイエットで「食べたつもり」「飲んだつもり」になる手法が紹介されますが、実際には食べたり飲んだりはしておらず状況は変わらないので、おそらく多くの人は挫折してリバウンドしているのではないでしょうか。

【②“行動”の変換は一歩前進】

②の「ミルクに浸したらいいですよ」というアドバイスは、なるほど納得できる部分があります。いわゆる“次善の策”というもので、美味しくないものを多少は美味しく食べられるという一定の成果を導きます。

しかし、そもそも期待していた美味なクロワッサンには程遠いため、満足度は高くはありません。

美味しい餃子を食べようと楽しみに店へ行ったら売り切れていたので、代わりに美味しいと評判の焼売を食べて、とりあえず満足した(ような気になった)というレベルでしょう。

【③“次元”の変換は効果的】

③の「日頃、美味しいクロワッサンが買えるお店に感謝しましょう」という言葉には、正直なところ「えっ、そうきましたか」と思いましたが、固いクロワッサンを食べさせられたことで、日頃の感謝すべき状況が浮かび上がった訳ですから、これは素晴らしい発想変換でしょう。

この事例は、イソップ物語の「太陽と北風」に似ていると思いませんか? 旅人のコートを脱がせるのに、北風はビュービューと吹き付けた(寒い状態は変わらない)のに対して、太陽はポカポカと温めて(状態を変えて)脱がせることに成功したのです。

不満をもらしている私に「感謝」という高い次元を思い出させてくれた友だち、寒さに凍えている旅人に「温かみ」という望しい次元を与えた太陽、共通点が見えますね。

【マネジメントへの応用】

このように見てくると、組織内で不満を持っている社員に対する好ましい言葉がけのヒントがありそうです。

「今は修行の身と思って、一生懸命頑張れ」と言うのも間違いではありませんが、これは上記①の「“状況”の変換」に近いもので、納得感は少ないでしょう。

「まずはお客様の声を集めることによって、見えてくるものはあるよ」というアドバイスは的を得ていますが、これは上記②の「“行動”の変換」に近く、見えてくるものがない場合(成果がえられない場合)は、説得力にかけます。

やはり、お勧めしたいのは上記③の「“次元”の変換」で、その社員に対して「そもそも、あなたはどうありたいのか」「どんな気持ちで今の仕事に就いているのか」をあらためて考えさせる機会にしていただきたいのです。

もっと高い次元を目指すべき自分(本来目指していた次元を忘れていた自分)に気づかせてくれた相手に対し、おそらく信頼の念や尊敬の念を抱くのではないでしょうか。
また、そうなるような人間関係をつくりを、組織の中で管理職クラスには意識していただきたいのです。


Bread



ご参考:ホームページ  雑記帳のバックナンバー

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